生産性向上

円安&物価高時代だからこそ、考える「自分インフレ」

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2022年(令和4年)に入ってから、為替相場が大きく変動しました。20年ぶりの「超円安」はコロナ禍やウクライナ情勢とあいまって、物価上昇を招いています。

3月上旬まで1ドル115円前後で推移していた為替相場は、その後円安方向へ大きく変動しました。4月下旬には、一時1ドル131円台と約20年ぶりの水準を記録したのです。5月には円安にややブレーキがかかりましたが、9月に入り1ドル140円台と円安が続いているという状況
この背景には円安ドル高の背景には日米の金利差拡大問題があります。

アメリカは新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)以降、財政出動ということで、合計3回。総額8500億ドルの給付金を国民に支給しています。この給付金により、2020年の米国経済の実質GDP成長率は前年比マイナス3.4%の成長と一時的には下がりましたが、2021年は5.7%と急回復を見せました。

その上で、アメリカの中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)は金融緩和の正常化に向けて、2022年3月に金利の引き上げを実施したことで、世界ドル高が進み、国際経済はインフレの影響をもろに受けているわけです。一方、日本銀行は依然として金融緩和を継続しており、超低金利状態が続いています。というより、アメリカのように経済回復をしていないので、いま、金利を上げて円高を無理に進めようとすると、中小企業やローンが残っている人に大きな影響を与えてしまうという状況なんです。

ということで、いま日本は円安とインフレにがんじがらめになっているのですが、この状況は2022年秋から2023年春までは変わらないといわれています。

さて、この状況をどう捉えますか?私ならこう考えます。

**『自分の介在価値もインフレさせて考えてみる』**

ガソリンが値上がりした、スーパーのお肉が値上がりしたと文句を言うのではなく、自分を値上げするという考え方がどうでしょうか?とはいえ、現状のままでは自分の価格は変わりません。では何をするか?インフレさせた自分にとって、やるべき仕事をやらなくてもいい仕事を仕分けします。そして、インフレさせた自分が本当に価値を出せる仕事に注力する。やらなくてもいいことは、別の方法で対処します。

こういうことを書くと、上長が怖くてそんな提案はできない。人が足りないからそんなことができないという言葉が返ってきそうですが、安心してください。上長は、インフレしたあなたが成果を上げてくれることを期待しています。なぜなら、それが上長の評価につながるからです。上長がこの考え方を理解してくれなければ、異動願いを出すか、転職活動をお勧めします。そして、やらなくてもいい仕事をはRPAに任せましょう。RPAは24時間365日稼働をしてくれる最高のミカタです。文句も言いません。

物価が上がる。円安が止まらないなど外部環境のことを言い出したらきりがありません。それ以上に自分をインフレさせるという発想を持たれてはいかがでしょうか。DXが成功する背景には、ツールを使いこなすのではなく、こういった考え方が母体にあることが多いです。

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